なんでもつぶやく。創作、映画、ドラマ、ゲーム他なんでも。「続きを読む」内はだいたいネタバレです。
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17世紀李氏朝鮮時代。盲目のギョンスは田舎の診療所で鍼師として働いている。幼く心臓の弱い弟と貧しい暮らしをしていたが、ある日宮廷の医師の課した試験で実力を発揮しめでたく宮中の内医院で働くことになる。見習いの一か月間は家に帰れず、盲目の新人に周囲の風当たりも強いが、御医の指名でお妃様の鍼を担当することになり、清国の人質生活から帰還した世子様(世継ぎとして指名されている皇太子)の治療にも携わり信頼を得て、徐々に力を発揮し順調な日々を送っていた。一方宮中では反清国派の王様と親清国路線をとるべきという世子様が臣下共々対立しその溝を深め緊張感が高まっていた。そしてギョンスの帰宅が目前となった日の夜に国を揺るがす大事件が起きてしまう。
キービジュアルが痛怖そうな感じで予告もホラー感をあおっているのだけど、コメディ要素もある宮廷政治サスペンススリラーで痛いシーンはそんなにないです(ちらっとなくはないけどそんなにクローズアップするようなシーンではない)後半怖い―!!ってシーン多いけど緊張感・緊迫感がたまらないという怖さのやつ。や~人間、怖い……。
面白かったんだけど、結構展開が強引で大味なところもあり……悪役があんまり格が高くないのが、うーん、まあ………見て見ぬふりをしてきたことがこの政治腐敗、と思うとそれは現代にも通じるので、うぐってなる。見て見ぬふりをするしかない、見て見ぬふりをしなければ生き延びれない、けれど、っていう韓国らしい政治への不信と人間の良心の話だったと思う。
音楽が良かったのと暗闇の重要シーンが多いのでそのへんは映画館で観て良かったな~。緊迫したシーンで「ズゥン……コカカッ」みたいな音鳴るの良かった。
この映画の16代国王仁祖は前に観た「王になった男」の15代国王光海君の甥でクーデーターで政権交代したんだそうで、ほ~となった。
ギョンスが全盲じゃなくて明るいところでは見えないが暗いところはちょっと見えるという設定で(なかなか人に理解されないので黙っている)、それが序盤に明かされるので終始「灯りが消える」「灯りがつく」に緊張感があってそこが面白かったし、世子様毒殺シーンの演出が凄くて震えが来た。何かが起きてる、何かおかしいことが、ときたところで蝋燭が消えてすべてが見えるっていうのがぁ……怖い!
御医が最初から利用するつもりで盲目のギョンスを連れてきたというのがエグいし、目が見えないなら何も分からないだろうという見下しと、盲人の言うことなど誰も信じないという権力差が何重にもエグくってぐぇっってなる。王様一派のやりたい放題っぷりがちょっと悪役として格が低いというか、興ざめだったかな……あまりの荒廃っぷりに王朝末期か?と思ったけど李氏朝鮮は日清戦争後まで続くんだよな……。▲畳む